こちらの記事は後半となっております。前半を読んでいない方はぜひそちらからお読みください。
▶️ 高卒・未経験が大手IT企業グループのエンジニアになるためにやったこと – 前半
「未経験者不可」の関門を突破する方法
転職フェア当日、会場に着くと企業のブースがずらーっと並んでいて、正直かなり圧倒されました。
それでもなんとか自分を奮い立たせて、スカウトメールをくれた企業に話を聞きに行ったりしていたのですが、その道中でひときわ賑わっていた企業ブースが目に入りました。
ブースには「募集職種」や「勤務形態」「給与」など企業のアピールポイントが書かれた紙が貼られているのですが、その企業の条件はかなり魅力的に感じました。
ただ、そこには「未経験歓迎」の文字はなく、経験者のみ募集している様子でした。
一度は諦めようかとも思ったのですが、せっかく来たんだしな…と勇気を出して、ブースの前で呼び込みをしていた社員の方に声をかけてみたんです。
「すみません、こちらの企業に興味があるのですが、未経験者の募集はしていないですか?未経験ではありますが、Javaの資格は取得しています。」
すると社員の方が別の人にも確認してくださり、なんと「ぜひ面談しましょう」と言っていただけたのです。
すぐにブース奥に案内され、少し強面の男性との面談がスタートしました。
(入社後に知りましたが、この時面談をしてくださった方は金融系の案件を取り扱っている部署の部長さんでした)
面談では、これまでの職務経歴やなぜエンジニアを目指したのかなど、色々なことをお話しました。
その中でも特に興味を持っていただけたのは、やはり「未経験から資格を取得したこと」でした。
「未経験からよく取得できましたね」「なぜこの資格を選んだのですか?」など、資格に関する質問が中心で、熱心に聞いてくれたのが印象的でした。
結果として、その場で後日の正式な面接日程が決まり、次のステップへと進むことができたのです。
面接はどのような内容だったのか
面接当日はかなり緊張しましたが、内容としてはごく普通のものでした。
その時に聞かれた質問などは以下のような内容です。
- なぜ転職しようと思ったのか
- なぜエンジニアという職種を選んだのか
- どんなエンジニアになりたいのか
- 自分の長所・短所は何か
転職フェアの時と同様に、ここでも保有資格についてはかなり質問されました。
私には「未経験」という大きなハンデがありましたが、それでもかなり好意的に話してくれているなぁと話しながらもうっすら感じていました。
面接の途中からは開発部門の部長さんや事業部長まで面接に加わり、「これはまずい…!」とかなり緊張したのを覚えています。笑
緊張でがちがちになりながらもなんとか面接を終えて、そして後日無事に内定をいただくことができました。
入社後、自分への印象について実際に聞いてみた
入社してしばらく経った後、面接を担当してくれた方々に「なぜ私を採用してくれたのか?」と気になって聞いてみました。
返ってきた答えは、こんな内容でした。
- 未経験から独学で資格を取得していることから、努力できる人だと思った
- 即戦力にはなれないかもしれないが、将来的に必ず成長してくれると感じた
- やる気と行動力があり、周囲にも良い影響を与えそうだと思った
つまり、「今の実力」よりも「今後の伸びしろ」を見てくれていたのです。
このことから、たとえ未経験であったとしても正しいアピールができれば、必ずチャンスはあるんだなと実感しました。
まとめ
高卒・未経験・実務経験ほぼゼロという状態から、大手IT企業グループに転職するまでに私がやったことをまとめると、以下の通りです。
- とにかく情報を集める
- 評価されやすい資格(私の場合はJava Silver)を取得する
- 転職フェアに参加して企業と直接話すチャンスを掴む
- 自分が成長できる人間だということをアピールする
私の場合はこの方法で未経験からエンジニアの道を歩み始めることができましたが、世の中には選択肢が多く存在します。
「これなら必ず上手くいく」なんて方法は当然ありませんが、実際に私が成功したと感じた経験談が少しでも皆さんの参考になったら嬉しいです。
最後に
私が資格を取ろうと思ったきっかけは、もともと「社内で開発現場に異動させてもらう説得材料にするため」でした。
まさかその資格のおかげでその後の転職活動が円滑に進んでいくとは、少しも予想していませんでした。
「たった一つの資格」が私の人生を大きく変えてくれたのです。
未経験からエンジニアを目指すのは、確かに大変です。
ですが「やることをやって」「ちゃんと伝える」ことができれば、道は開けると思います。
少しでも、この記事が同じような境遇の方の背中を押せたなら嬉しいです。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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