プロセスビルダーとワークフローの違いと、フローへの移行について

はじめに

Salesforceで業務を自動化するには「ワークフロールール」や「プロセスビルダー」、そして最近は「フロー」など、いろいろな選択肢がありますよね。

私も最初はどれを使えばいいのか迷っていましたが、今ははっきり言えることがあります。
それは、Salesforceの自動化は「フロー」へと一本化される方向にあるということです。

この記事では、「プロセスビルダー」と「ワークフロールール」の違い、そしてなぜ「フロー」への移行が必要なのかを、分かりやすく整理してお話しします。

ワークフロールール:かつての定番、でも今は旧式

ワークフロールールは、Salesforceで最初に登場した自動化ツールのひとつ。
シンプルな条件に対して、項目更新やメール通知などを自動で実行できるのが特徴です。

  • 条件に合致したら通知を送る
  • 特定のフィールドを自動で更新する

ただし、条件は1つまで。分岐処理や複雑なロジックには向かず、今となっては機能面で物足りない場面が多くなってきました。

プロセスビルダー:視覚的に分かりやすくなった中間世代

プロセスビルダーは、ワークフロールールの後に登場した自動化ツール。
GUIベースで、複数の条件分岐や複数ステップの処理が設定できるようになりました。

  • 条件ごとに処理を分けられる(if-else)
  • 関連オブジェクトの参照が可能
  • 通知・レコード作成など幅広い処理に対応

設定画面も視覚的で、初心者にも比較的とっつきやすいツールでした。
ただし、処理が複雑になるとパフォーマンスが落ちたり、保守が大変になるという課題もあります。

今後はどうなるの?Salesforceの自動化は「フロー」に一本化

ここが一番重要なポイントなのですが、Salesforceは公式に「プロセスビルダー」と「ワークフロールール」の廃止を発表しています。

代わりに、今後の自動化はすべて「フロー(Flow)」に一本化されることが決まっています。
つまり、これから新しく自動化処理を作るなら、フローを使うのが正しい選択になります。

公式でも以下のような発表がされています。

今後はFlowを自動化の標準ツールとし、ワークフロールールとプロセスビルダーはサポート対象外となります(※詳細は公式リリースノートを参照)。
Workflow Rules & Process Builder End of Support

比較まとめ:自動化ツール3種の違い

項目ワークフロールールプロセスビルダーフロー
操作方法フォーム入力型GUIベースドラッグ&ドロップで詳細設計
分岐・複雑処理不可ある程度可能かなり柔軟(ループ・分岐・条件)
現在の推奨度非推奨(廃止対象)非推奨(廃止対象)公式推奨
用途簡単な処理中程度の処理すべての自動化処理

おわりに:今こそ「フロー」へのステップアップを

もしあなたがこれからSalesforceの自動化を始めるなら、プロセスビルダーやワークフロールールではなく、最初からフローで作るのがおすすめです。

既存の設定も、いずれは「フロー」へと移行する必要があります。
その一歩として、今あるプロセスの見直しから始めてみましょう!

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