“未経験者歓迎”のSES企業はなぜ警戒すべき?
未経験からエンジニアを目指して求人を探していると、「未経験者歓迎」と書かれた求人をよく見かけますよね。
私も当時「本当に未経験でも採用してくれる会社があるのかな」と不安に思いながらも、そういった言葉に少し安心したのを覚えています。
でも中には、未経験者の不安な気持ちややる気を逆手にとって、自社のコマとして使い倒すだけのような企業も残念ながら存在するのです。
今回の記事では、私が実際に3年間勤めて時間を無駄にしたと後悔しているSES企業での経験を赤裸々にお話しします。
私がSES企業に就職したきっかけ
上京後、一度はエンジニアになるという目標に挫折して事務職に就きましたが、どうしても思いを諦めきれず3年後に再び転職活動を始めました。
DODAやマイナビなどを使って「未経験 エンジニア」と検索し、比較的良さそうな企業に応募。
そして無事採用試験に合格し、SES企業に就職することとなりました。
今になって感じる当時の反省点
当時の私はSES企業についての知識があまり無く、ネットで見かけた「SESはやめておけ」という先輩達の声も真剣に受け止めていませんでした。 結果的にこれが大きな後悔に繋がりました。
補足:SES企業のメリット・デメリット
- メリット:未経験でも入りやすく、現場経験を積むチャンスがある
- デメリット:配属先が選べず、エンジニア業務以外を任されることも多い
“エンジニアとしての人生が始まる!”…と思ったのも束の間
入社後1ヶ月間は同期15名とともに本社で研修の毎日。
内容はビジネスマナーやPC操作などで、プログラミング要素はほとんどありませんでした。
「あれ?」と違和感を感じた出来事
「1ヶ月間の研修が終わって遂に現場配属だ!」と意気込んだのも束の間、候補として挙げられたのは以下のような現場でした。
- 大手企業のコールセンター
- 事務業務(完全に事務作業)
- 事務業務(営業曰くSE寄りの作業)
「これ、エンジニアの仕事ではないですよね…?」とやんわりと不安を営業担当に伝えたところ、
「最初はシステムの裏側を知ることも大事な経験だよ。慣れてきたらプログラミングが出来る現場にも異動できるから安心して」
と言われましたが、これは完全にその場しのぎの嘘でした。
3年間で何度か異動願いを出してみましたが、聞き入れられることは一度もありませんでした。
さらに自分の配属先となった③の現場は「SE寄りの作業がある」との紹介だったにも関わらず、実際にはSEに関係のない作業だけでした。
また、その現場では自分以外にも他社のSES企業から配属されている人が3人いたのですが、全員私と同じく未経験からエンジニアを目指して今の会社に入社した人達でした。
「SES企業はやめておけ」
変わらない現状に悩み始めた頃、前にネットで目にしていた先輩達のこの言葉の意味がようやく理解できました。
私が現状を変えるためにやったこと
現状を打破するために、私は以下の行動を起こしました。
- Javaの資格(Java Silver)を取得すること。
- 「未経験者歓迎」を大きく謳っている企業以外の求人を探すこと。
Javaという有名なプログラム言語の資格を取得してもなお異動できなければ転職しよう、という決意のもと動き出しましたが、結果的にこの行動が今後の私の人生を大きく変えることとなりました。
そして現在
資格取得後、結局異動願いは受理されず、私は転職活動を開始することとなりました。
そしてJavaの資格(Java Silver)を独学で取得した熱意などを評価され、今では某大手IT企業のグループ会社でエンジニアとして働いています。
この時の転職活動の詳細については別の記事にてお話しておりますので、興味のある方はぜひこちらもご覧ください。
▶️ 高卒・未経験が大手IT企業グループのエンジニアになるためにやったこと – 前半
最後に
私の経験談を長々とお話させていただきましたが、SES企業がすべて悪いとは言いません。
きちんと未経験者でもエンジニアとして扱ってくれる良い企業ももちろん存在します。
ただ、未経験者の気持ちを都合よく使う企業も確かに存在するということも知っておいてください。
転職活動は不安がつきもの。でも、焦らず、でも妥協せず、一歩ずつ前に進んでください。
この記事がこれからエンジニアを目指す誰かの背中を少しでも押せたら嬉しいです。
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