Salesforce認定アドミニストレーター – 重要用語集

基本概念・オブジェクト関連

  • オブジェクト: オブジェクトとはデータを格納する単位のことです。データベースのテーブルに似たもので、特定の種類の情報(取引先情報、商談情報など)を管理するために使用します。

  • 標準オブジェクト: Salesforceに最初から用意されているオブジェクトです。例えば、取引先(Account)や商談(Opportunity)、ケース(Case)などが標準オブジェクトに該当します。これらはすでに多くの機能が組み込まれており、特別な設定なしでそのまま使うことができます。

  • カスタムオブジェクト: 自分たちのビジネスプロセスに合わせて作成できるオブジェクトです。たとえば、顧客情報を管理するためのオブジェクトや、プロジェクト管理用のオブジェクトなど、企業独自の情報を管理するために作成します。

  • ケース: お客様からの問い合わせやサポートリクエストを管理する標準オブジェクトです。顧客サービス部門が使うことが多く、対応状況や解決策などを記録するために利用されます。

  • リード: 見込み客情報を管理するオブジェクトです。新規の見込み客や顧客の潜在的なニーズを記録し、営業チームがその後の対応を進めやすくするために利用されます。

  • 外部オブジェクト: Salesforce以外の外部システムのデータを参照するためのオブジェクトです。たとえば、ERPシステムからデータを取得してSalesforce内で表示する場合に使用します。

  • 結合オブジェクト: 多対多の関係を作るための中間オブジェクトです。例えば、1人の担当者が複数のプロジェクトに関わり、1つのプロジェクトには複数の担当者が関わる場合、結合オブジェクトを使ってその関係を管理します。

レイアウト・フィールド・データ管理

  • ページレイアウト: ユーザーが画面上で見る項目やボタンの配置を設定する機能です。これにより、各オブジェクトの詳細画面に表示する項目をカスタマイズし、使いやすさを向上させます。

  • レコードタイプ: 同じオブジェクト内で異なるビジネスプロセスや表示方法を設定するためのものです。例えば、取引先の「企業」と「個人」を区別して、必要な情報を異なる形式で表示することができます。

  • カスタムデータ: Salesforceで標準では提供されていないデータ項目を追加できるカスタムフィールドです。自分たちに必要な情報を自由に管理できるようにするため、フィールドを追加して使います。

  • ピックリスト値: ユーザーが選択肢の中から一つを選ぶための項目で、項目の入力ミスを減らし、データの整合性を保つために使います。たとえば、「リードのステータス」を「新規」「連絡済み」などから選べるようにします。

  • 制御ピックリストと従属ピックリスト: ピックリストの選択肢に親子関係を設定し、親の選択肢に応じて子の選択肢が変動するようにする機能です。例えば、国を選ぶとその国に応じた都市が自動的に選択肢として表示されるようにします。

  • ロールアップサマリーフィールド: 子オブジェクトのデータを集計して親オブジェクトに表示するためのフィールドです。例えば、商談オブジェクトに関連する案件金額を合計して、取引先オブジェクトにその合計金額を表示することができます。

  • 参照関係・従属関係フィールド: 他のオブジェクトとの関連付けを行うフィールドです。参照関係は一方向、従属関係は親子関係のような双方向のリンクを作ることができます。

ユーザー管理・権限管理

  • プロファイル: 各ユーザーに割り当てる権限の基本セットです。例えば、どのオブジェクトを閲覧・編集できるか、どの操作を実行できるかといった設定を一括で管理します。

  • 権限セット: 特定のユーザーに追加で権限を付与するためのものです。例えば、営業チームには通常の「リード管理」権限に加えて、「商談管理」権限を追加する場合に使用します。

  • ロール: ユーザーの組織内での役職を設定します。これにより、ユーザーが見ることのできるデータの範囲を制御することができます。例えば、上司は部下のデータも見られるように設定できます。

  • 共有ルール: 特定の条件を満たすレコードを、他のユーザーと自動的に共有するためのルールです。例えば、特定の地域の営業担当者と商談情報を共有するルールを作成できます。

  • 共有設定: すべてのレコードについての公開ポリシーを設定します。例えば、「全社員が取引先情報を閲覧できる」などの設定が可能です。

自動化・ワークフロー関連

  • プロセスビルダー: Salesforce上でドラッグ&ドロップで自動化のルールを設定できるツールです。これを使うことで、コードなしで複雑な業務プロセスを自動化することができます。

  • ワークフロールール: 特定の条件に基づいて自動的に処理を実行するルールです。例えば、商談が「成立」したら、担当者にメールを送るなどのアクションを自動で実行できます。

  • ワークフロー: 自動処理全体のプロセスを指します。ワークフロールールや承認プロセス、メール通知などを統合的に管理するための機能です。

  • 承認プロセス: 取引先や商談などのデータを承認者に送信し、承認を得るプロセスを自動化するためのものです。承認者がデータを確認し、承認または却下のアクションを行います。

  • カスタムトリガー: Apexコードを用いて、特定のイベントが発生した際に自動的に実行される処理を定義することができます。データが保存された時に特定の操作を行いたい場合などに利用されます。

  • 検証ルール: データが保存される前に、指定した条件を満たしているかどうかをチェックするルールです。例えば、電話番号フィールドに数値以外が入力されないように検証できます。

データ管理・インポート/エクスポート

  • データローダー: 大量のデータを一度にインポートしたり、エクスポートしたりするためのツールです。データローダーは最大 500 万件のレコードの読み込みに対応します。

  • インポートウィザード: 少量のデータを簡単にインポートするためのウィザード型ツールです。手軽にCSVファイルをアップロードしてデータをSalesforceに取り込むことができます。50,000 件未満のレコードを読み込みます。

コラボレーション・チーム管理

  • Chatter: Salesforce内でコミュニケーションを取るためのSNS機能です。チームメンバーとリアルタイムで情報共有や議論を行うことができます。

  • Account Teams: 取引先に関連するチームを管理し、複数の担当者が1つの取引先に関与できるようにします。

  • Case Teams: ケース(サポートリクエスト)を担当するチームメンバーを管理します。複数の担当者が一つのケースに関与できるようにして、効果的に対応できます。

Webフォーム関連

  • Web-to-Case: ウェブサイトで顧客が問い合わせを入力すると、自動的にSalesforceにケースが作成される機能です。

  • Web-to-Lead: ウェブサイトで顧客が問い合わせを入力すると、自動的にSalesforceにリードが作成される機能です。

  • 自動応答ルール: 顧客からの問い合わせやリードに対して、Salesforceが自動的にメールで返信する機能です。

  • エスカレーションルール: 緊急度の高い案件を迅速に処理するため、一定の時間内に解決されない場合に案件を上位者に引き継ぐルールです。

その他重要用語

  • ロケール設定: Salesforceで表示される言語や日付形式、通貨などの地域設定を行います。

  • ビジネスプロセス: 営業やサポートなど、組織内で行われる特定の業務プロセスを管理するための設定です。

  • Salesforceクラシック: Salesforceの従来のインターフェースで、主に旧バージョンで使用されていたものです。

  • Lightning Experience: Salesforceの新しいインターフェースで、より直感的でモダンな操作を提供します。

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